目標 一番大切なことを一番大切にするということ

一番大切なことを、一番大切にすること

友人、顧客、上司と多方面から、「変人」、「新人類」と命名されることが多いのですが、その理由を考えたときに、思い当たる節がいくつもあります(笑)。ひとつは本職のほかにたくさんの活動に取り組んでいて、軸がないと思われている(気がする)ことです。適当に生きていることは否めませんが、それでも立脚点はあります!

特別な思想や宗教・神を持っていないので、情報や人と触れ合う過程で日々揺れ動こともありますが、自分の立脚点をあえてあげるならば、好きな人たちに大切なことを大切にしてもらうことです。「酸いも甘いもひっくるめて頬を過ぎていくことが人生なのだ」といわれれば、大切なことを大切にできないこともある、それはそうなのかもしれないと思うものの、少なくとも好きな人たちには不幸になってほしくない。そして、思うだけでは満足できずに、実践しつづけたい立場にいます。こんな私ですが、いろいろありまして、いつも赤ちゃんの物まねとか、猫の物まねとかしている私ですが、今回は真剣に語ります。

 

空から落ちてくるものはすべて希望だと思っていた。

ショートムービーに熱中していたことがあります。いわゆる処女作なので、見るに堪えるものではないですが、米軍が中東を爆撃し現地の家族が離れ離れになるというシーンをがんばって撮影しました。こんな感じです。米軍による砲撃の直後、父は娘の不在に気づきます。途端に不安になり、瓦礫と粉塵の中を、次にいつ来るかわからない砲弾に臆することもせず、大声を上げながら探し回ります。彼はもともと自宅のあった付近の瓦礫をかき分け続け、やっとの想いで娘を見つけましたが、不幸にも娘はすでに息絶えていました。想像してください。彼が愛する娘を両腕に抱え上げたときに、彼の白いシャツに娘の血がじんわりと染まっていく瞬間を。彼は娘の命がすでにないことを認知していますが、病院に向かって駆け抜けり、病院のスタッフに「受け入れるスペースがないからあきらめてくれ」と断られても次の病院を探しつづけるというものです。空は、あまりにも抽象的なその具体は、希望しか落ちてこないと思っていた。しかし、現実は希望ではなく、ミサイルだった。そして、それが両親や、友人、好きな人だったなら。

このショートムービーのタイトルは、長い間悩んだ結果「空から落ちてくるものはすべて希望だと思っていた」とつけました。皆様も同じような経験があるかもしれませんが、20代半ばごろには一番大切な人を亡くして、ひどく落ち込んだときに撮影したものです。

仲のいい友達、大切な家族と深い関係の最中過ごす感覚と、それを失った後の生活感覚とのズレは、結構しんどいものです。それを想像力ではなくてリアルに体験したひとは、役立たずと思われることに恐怖を、裏切りに異常な怒りを、信託されたいと願い、誰かの孤独を許さないということを、考えずとも身をもって理解していると信じています。

 

人生は短く、あなたのものだ。

当然のことながら、生きていれば、何かをあきらめなければならない瞬間は起こりえます。その背景には、時代・イデオロギー、当人の置かれた具体的な環境、日常の忙しさによる時間のなさ、感情の乱れ、人間関係、資金不足など色んな要素が絡み合っています。そして、それがあまりにも複雑なので、「手の施しようのない」という印象を持つことも多々あることと思います。しかし、私がPBで学んだことの一つは、絶対に無理だろうと考えることのうち95%はなんとかなるということです。少し業界の話で喩えます。

私は心の中で無理難題テストと呼んでいますが、企業オーナーは知ってか知らずか無茶ぶりが多いです。「会社の株価がストップ高する事業案を考えてこいー」、「街で落としたイアリングを探してきて!」と訴えかけられたからにはむげに断ることもできずに仕事をしなければなりません。その度に、頭を抱え暗中模索しながらも何とか回収してきました。なかには失敗したこともあり、事実イヤリングは見つかりませんでした。ちょっと悔しいです。

そんな道程で、無理難題テストを回収するためにはどのような優位性は確立すれば成功するのか、その技術的なキモとは何かについて考えてきました。考えるべきレイヤーは多岐に渡りますが、特に重要視すべきポイントは、献身性・信託と資本装備率・資本収益率です。前者はいずれ触れるものと思うので割愛させていただき、今回は後者を少しだけ説明します。資本装備率とはお金、人的資本、知識や洞察、気持ち、時間に関する資本を十分に持っているか、資本収益率とは上手に使えているかということです。お伝えできることは職柄少ないですが、名医とのアポイントを提供して子の難病に対する治療法が見つけてもらったり、経済資本と優れた洞察力を持ち主を紹介して間接的ではありますがDDRを組織して不当な武力闘争を防いでもらったり、音楽に対する熱い気持ちがある顧客に労働力を提供することによって相続されずに消えるはずだった版権を保護してもらったり、その他にも株式投資家が注目する事業を作ったり、身近な家なき子に食事させてあげたり、PBを通じてたくさんの目標に触れることができました。PBは大変な仕事ですが、大好きな仕事でもあります。資本装備率・資本収益率を時には無理やりにでも備えることによって、無理難題の達成率が上がることを身をもって思い知らされた次第です。

人生は短く、各々のものであるべきです。そして、生きていく過程で各々がユニークな目標を見つけるものと思います。家族であっても、私は断片的な情報しか認知できませんが、ユニークなゴールが本当に大切なものならば、断片的であっても私の一生をこえると思っています。たとえ不可能と言われることであってもあきらめることなく、最大限の力を使いたいです。